コラム

no.024
来期に向けた企業の人事課題 Best5

2016年02月25日 | 取締役 菅桂次郎

私の休日の朝は、読書や企画を構想する時間として大手コーヒーショップで過ごすことが多い。このコラムネタもほとんどがこの時間で構想し、企画として練り上げられる。そしていつもオーダーするのは、「普通のコーヒー」である。

ただ、今目の前にいる妻は、毎回いろいろなトッピング(無料)をしている。微妙な温度調整、低脂肪タイプへの変更、ミルクの量など、店員さんに相談しながら、今の気分に合わせた「自分のお気に入りコーヒー」を作り上げ、満面の笑みで座っている。

「季節の商品」という名のマーケティング戦略にも想定通りの反応を示す妻。「サクラ」の商品がおススメらしい。幸せそうで何よりだ・・・。

そんなことを考えながら改めて感じる様々な業界のサービス品質の変化。我々が所属する人材業界も例外ではなく、企業が抱える課題の複雑さ、難易度の高まりに伴い、「相談内容の質」「期待されるソリューションの質」も大きく変化している。

今回のコラムでは、来期提案の最終局面にある現段階において、相談の多い人事課題および弊社の主たる支援領域について改めてご紹介したいと思う。

人事課題 Best5

1位次世代リーダー養成
組織への影響度を考えると当然ではあるが、次の経営を担う人材の育成を中長期展望に立って改めて設計しなおす企業が増えている。数年前からの変化としては、「経営人材としての実践力」への比重である。実事業を題材とした経営課題の設定と解決に取り組むプロジェクト型の施策を通じて、実践力を強化していく内容が主流になっており、現経営陣も積極的に参加し、社内-社外が連携して進めていく取り組みとなっている。
2位組織活性化に向けた現場リーダーの育成
近年注目されている組織開発の考え方をベースにした施策が増えている。グローバル化や女性活躍支援をはじめとする組織の多様化に対応すべく、育成主体を管理者個人だけに置くのではなく、組織の状態にフォーカスすることで、「メンバー同士の関係性がもたらす相互の影響の在り方」を改善し、組織そのものの活性化やパフォーマンス向上に繋げていくことを狙いとしている。具体的には、組織診断を実施したうえで、自身の組織の課題を抽出し、アクションに実際に取り組んでいただくまでのサポートを行っている。
3位若手・中堅社員のビジネス思考力強化
将来の不透明感が高まる中、改めて「思考力」の強化に問題意識を持つ企業が増えている。特に「物事の関係性を掴む力」や「将来を予測する力」などの実践的な現状把握の思考力に加え、「課題を設定する力」「構想する力」のようなビジネス成果をアウトプットする際の思考力強化を若手から着手し、グローバルで活躍できる素地づくりを行っている。
4位「要素分解ノウハウ」による各種コンサルティング
リーダー像を評価項目に落とし込むノウハウから派生したコンサルティングが増えている。人材要件作成や現場のマニュアル作成など、単なる研修ではなく、上記のアウトプットを作成するプロジェクトに主要メンバーを巻き込むことで現場の若手リーダーを育成していくことを狙いとしている。具体的な成果物は、自身のメンバー指導のガイドブックなどにも活用でき、リーダーとしてのマインド醸成に留まらず、育成力の強化にも繋がっている。
5位現場力強化の研修
人事系の階層別教育とは別で、事業部管轄の現場力強化に関わる相談が増えている。営業部隊や販売の現場スタッフなどを対象とした営業力強化の施策や、現場のマネジャークラスが必要な専門性を合わせたマネジメント力強化など、実成果に直結しやすい領域での実践的なプロジェクトをサポートしている。

3月12日で設立20年を迎える当社。「リーダーの選抜と育成」を事業の軸として活動しており、多くの企業様にとっても、「管理職相当の昇進昇格アセスメント」や、「若手~管理職前後までの階層別教育」を提供している会社としてリードクリエイトをイメージする方も多いと思う。

当然、それらの領域が最も得意とする分野であるものの、「グローバル化」や「ダイバーシティ」というコアテーマを踏まえつつ、詳細設計の工夫や各社の風土・現状に合わせた柔軟な企画力と対応力こそがこの20年大切にしてきた私たちの価値観でもある。

企業経営における人事の役割がますます高まる中、「よき相談相手」として選ばれる組織・個人であるよう、日々精進していきたい。