コラム

no.036
人材育成とアセスメント・センター

2017年1月11日 | 代表取締役社長 赤塚義和

人材育成は、仕事への取り組み姿勢や態度、人との関わり方、物事の思考の仕方、様々な知識など、その守備範囲は広い。目指すのは、一人ひとりの行動がより効果的になり、パフォーマンスが上がることだ。ビジネスパーソンとして、リーダーとして、期待される成果が出せるように成長してもらうためにある。成長の度合いは個人差が大きい。

今日の社会は、成果を出すことは容易ではない。20年以上に渡って景気は停滞しているし、環境変化も競争も激しい。目先の成果を出すことがとても難しい。目一杯考え、目一杯行動しないと成果には繋がらない。また、様々な関係する人の協力を得、信頼されないと成果は上がらない。新しいことや困難なことにも挑戦し、常に進化し続けないと、継続的に成果を出し続けることはできない。

壁にぶち当たり、世間の風の冷たさを知り、それでもくじけず頑張り続ける。苦い経験、辛い経験、みっともない経験、罵倒される経験、恥ずかしい経験、いろんな経験をして人は成長していく。自分は駄目な人間だと悩み、自分の気持を軽くしてくれる、自分を変えてくれる、何かヒントはないかといろんな本を読んだりもする。頭で理解しても、行動には繋がらない。いつしか成長したいという欲求も薄れていく。これが自分だ、焦ってもしょうがないと自分を慰める。

我々は、いろんな診断ツールを使って、自分がどういう人間かを知ることが出来る。大半の人は、診断結果を見て、自分の性格や行動傾向などを客観的に理解し、納得する。より効果的に生きるにはどうしたらいいかも知ることができる。しかし、日々仕事をする中で、馴染んだ自分の行動はなかなか変わらない。自分を知ったからといってエネルギーが出るわけでもない。

「人を変えることはできないから、自分が変わることだ。」とは、よく言われる。現実は、自分を変えることも同じように難しい。

少しずつ、意識的に行動変容していく。今のこの発言の仕方、この思考の仕方、この認識の仕方、この態度、この感情、どこかに焦点を当てる。今ここでの行動をその時振り返る。そして、なぜそう思ったのか、なぜそう感じたのか、なぜこんな行動を取ったのかと内省する。

アセスメント・センターは、演習における行動を観察し、ディメンションに分類して評価する。扱うのは、今ここでの行動だ。この行動を振り返り、フィードバックすることで、何をどう修正したらいいかが見えてくる。アセスメント・センターの手法は、育成にとって実に有効だ。演習の作り込みとフィードバックの仕方をより進化させることで、一人ひとりの課題に対応した、非常に効果的で優れた育成研修が可能となる。

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